Audible使ってみようか迷っている小説好きの方へ、とりあえず30日無料体験で始めてみるといいかもというお話をします。
個人的に、中でもAudibleの「モモ」がすごく良かったので最初の一冊としてオススメしています。
audible無料体験はこちらから(有名なお話なので今更かもしれませんが、一応)「モモ」のお話のネタバレはありませんのでご安心ください。
Audible使ってみようか迷っている方
声優さんの朗読に興味がある方
「モモ」ってどんな話か気になる方
「モモ」が大好きな方
そもそもAudible(オーディブル)とは?
Amazonが展開するオーディオブックサービス
オーディオブックとは、本の朗読が聞けるサービス(聴く本)のことです。Audibleとは、いろんなオーディオブックがあるなかで、Amazonが展開しているもの、ということになります。
出版されている本をナレーターさんや声優さんが読み上げてくれたものを聞けます。
オーディオブック(聴く本)のメリット・デメリット
メリット①「ながら」で聞ける
本を読みながらパソコンで作業したり散歩したりするのは難しいですが、Audibleだとそれができます。
- 本をゆっくり読む時間がとれない
- 通勤通学などの移動時間や、お散歩、作業のおともがほしい
などの方にオススメです。
満員電車で紙の本を開くのは心苦しいですが、Audibleならその心配がないのがいいですね。
私は、Audibleを始めてから読書量増えて楽しいです。
メリット②読み上げはプロのナレーターさんや声優さん
ほとんどは読み上げのプロが読んでくれているので、つっかえるとか噛むとか、そういったことはありません。とっても快適に聞けます。少なくとも私が出会った作品はそうでした。
本当に一人で朗読しているのか疑いたくなるほど、演じ分けがスゴイ方もたくさんいらっしゃいます。
紙の本とも映画とも違う、朗読の世界に浸ることができます。私はもともと、良い声が好きなので、ずっと良い声を聴いていられるのが幸せです。シャーロック・ホームズは文庫本を持っていますが、聴くのが楽しいのでAudibleでも聴いています。
デメリット①文字の本を買うより高い
朗読される方の分のお金が上乗せされているので当たり前といえば当たり前ですが、文字の本よりは高い点には要注意です。
「モモ」の場合、文庫本の小説なら1000円未満で購入できますが、Audibleで購入しようとすると3500円かかります。
Audibleなら、月1500円で12万タイトルが聴き放題になるので、聴き放題作品だけ聴くのであればあまり関係ないかもしれません。体感では、聴きたくなった本はだいたい聴き放題に含まれています。
デメリット②文字の本ほど自由に読めない
具体的には下記のとおり。聴く本なので当たり前ですが……
- もうわかってるところも、わかってないところも、一定のスピードで読まれる
- 全然知らない言葉だと、漢字すら想像できずわからなくなってしまうことがある
文字で読んでいれば、もうわかってるところは飛ばし読みして、よくわからないところは何回も読み返すのが簡単ですが、聴く本だとそうはいきません。
Audilbleには倍速機能があってとても便利ですが、読む本ほど器用に立ち止まったり読み返したりはできません。
なので、
- さっさと読んで情報を取得したい場合
- 一読するだけでは理解できないからじっくり読みたい場合
については文字の本のほうが向いています。
デメリット③ 読み上げの当たり外れはある
正直なところ、読み上げるのが得意ではない方もいらっしゃいます。
小説で困るのが、地の文と台詞の区別がつかないとか、地の文の声が毎回のように変わるとか……。「地の文かと思ったけどこれはあのキャラの独白なのかな?」などと、小説の内容と全然関係ないところで勘ぐってしまうのでしんどいですね。
聴き放題なら、途中で聴くのをやめても問題ありません。購入するなら、サンプルを聴いてから声の相性をチェックすることをオススメします。
Audibleの特徴
最初の30日は無料、その後は月1500円
とりあえず無料で始められるようになっています。
時期によってキャンペーンがあったりして無料期間が延びることもあるので、チェックしておくと良いでしょう。
月1500円で12万タイトルを聴ける
月1500円でめちゃくちゃたくさんの本を聴けます。
ほとんどの本は追加料金いらないので、かなり気軽に試せるのが良いです。
無料でない作品(聴き放題対象外)については、会員なら30%オフで購入して聴くことができます。
個人的な感想では、日本語の本は聴き放題が多すぎてむしろ対象外を探す方が難しいくらいです。
ダウンロードしてオフラインで聴ける
家で気になる本をダウンロードしておき、通勤のときにオフラインで聴くということができます。
12時間46分の「モモ」でも、家でダウンロードすればすぐでした。
ダウンロード途中で聴き始めることもできるので、すぐ聴きたい場合でもうれしいですね。
ライブラリーに無尽蔵に本を保存できる
Kindle Unlimitedだと、キープできる本は10冊までですが、Audibleは無尽蔵にライブラリーに保存できます。
私は現在、200冊に届こうとしています……。気になる本がありすぎて……。
保存した本は「コレクション」機能を使って、好きなルールでフォルダ分けもできるので活用しています。
退会しても購入した本は聴ける
Audible会員を退会しても、購入した本はずっと聴けます。
当然といえば当然ですが、聴き放題で聴いていた本は聴けなくなります。聴き放題対象でも購入することはできるので、退会したいけどこれは聴き続けたいという本があれば購入するといいでしょう。
ビジネス書が多い
この記事では「モモ」を猛烈にプッシュしていますが、Audible全体としてはビジネス書が多い印象です。
ビジネス書の場合は、自分で実践できるようになるまで何度も聴く、といったこともできますね。
「モモ」ってどんな話?
ドイツの作家による長編小説
1973年にドイツで出版された長編小説です。作者は「はてしない物語」などでも有名なミヒャエル・エンデ。
平和に暮らす「モモ」という少女と街の人びとと、「時間どろぼう」との戦いを描いたお話です。
50年も前に書かれたお話ですが、時間の意味をこれでもかというほどつきつけてくる鋭い筆致は、いまでもまったく色あせることがありません。
「これ本当に50年前の作品?」と、どきりとさせられます。
ちなみに、聴く場合はなんと12時間46分もかかるので、のんびり楽しみましょう。高山さんお疲れ様です。
Audibleの「モモ」の感想
高山さんは神
世界が誇る神作を、日本が誇る神声優が朗読して、神にならないはずがなかった。
朗読されている高山みなみさんは、
- 名探偵コナンの江戸川コナン
- 魔女の宅急便のキキとウルスラ
などの役で知られる、大ベテランの声優さんです。
高山さんの朗読が本当に心地よいです。小さな女の子も若い男性もおじいちゃんもおばさんも、全部高山さん。切り替えがすごい。
モモすごくかわいいし、灰色の男たち怖すぎる。声で表情が表現できるってどういうことなんだ……。
「モモ」は「聴く」のにすごく向いているお話
「モモ」は児童書なので難しい言い回しや、複雑な文章はありません。高山さんの朗読を追っていけば、お話は自然と頭に入ってきます。
かといって、さくさく読み飛ばして「はいおしまい!」と片付けたいお話でもないんです。じっくりと世界観に浸って、モモや登場人物の言葉を深く考えてもみたくなる。
以上のことから、「モモ」は読んでも楽しいですが、「聴く本」との相性がめちゃくちゃ良いなと感じました。高山さんの朗読スピードもすごくちょうどいいです。
素晴らしい物語を素晴らしい声優さんが読み上げてくれることで、「モモ」の世界観に一層ひたることができます。
小説を「聴く」楽しみ
文字を追うのももちろん楽しいですが、ナレーターさんの朗読が加わった物語は、また一味違った風景を見せてくれます。
Audibleの「モモ」特有の世界観にどっぷりとひたることができて、とても幸せな時間を過ごせました。
小説が好きな方にはぜひ一度味わってほしいなと思います。
audible無料体験はこちらから書籍情報
タイトル | モモ |
---|---|
著者 | ミヒャエル・エンデ |
訳 | 大島かおり |
ナレーター | 高山みなみ |
所要時間 | 12時間46分 |