- 書きたくても筆が進まない
- 次の展開が思い浮かばない
- 書いているものがおもしろいかどうか不安になって、意欲が霧のように消えてしまう
こんなことはありませんか?
私はよくあります。いつもそうかもしれません。
自分への戒めも込めて、対処法をまとめました!
まとめてみると当たり前のことばかりに思える一方、本当に書けなくなっているときは視野がすごく狭くなっていて、思い至らないことが多いなと感じました……。
- 小説を書きたいけど進まない。
- 次の展開が思い浮かばない。
- 自分の書いているものがおもしろいと思えなくなってやる気がなくなる。
小説執筆が進まないときの対処法8つ
とりあえず書く
とにかく書きましょう。
書けないからこの記事を見に来てくださったのは重々承知しておりますが、一番大事なことなので強く申し上げます。なんでもいいから書きましょう。
- 後で消すのはもったいない
- 書いてしまったらそれに引きずられそう
- この話つまらないから書くのが嫌
考えなくはないですが、考えすぎて書けなくて日が暮れて日付が変わるくらいなら、とりあえず手を動かしてみましょう。
ヒット作を山のように出している貴志祐介さんも、著書『エンタテインメントの作り方』の中で、とりあえず書いてみて後から消せばいいと書いています。
大ベテランのプロ作家ですらとりあえず書いて後から消しているのですから、アマチュアが最初から完璧な作品を書けるはずなどないのです。
後で消したり考え直したりするのも執筆のうちだと割り切って、手を動かしてみましょう。
意外に突破口が見えてくるかもしれません。
ちなみに私は、消すのはわりと好きです。断捨離っぽくてすっきりします。
書きたいシーンから書く
「とりあえず書く」と近いですが、「書きたいシーンから書く」のもアリです。
きっちりプロットを作って最初から順番に話を組み立てて行けるなら、もちろんそのまま堅実に進めていただきたいですが、書けないから困ってるんですよね……。
書けなくて立ち止まってしまうくらいなら、温めておいたシーンを先に書いてしまいましょう。自分が書きたかったシーンですから、モチベーションは格段に向上します。後々食い違ったら、いくらでも書き直せば良いだけです。
私はもともと、書きたいシーンから書く派です。プロットを作る前、どんなお話を書こうか考えている間にも書きたいところを書いてしまったりします。
もちろん後々修正しまくるので、完成したころには、最初に書いたシーンは跡形もないです。モチベーション維持のためにやっているだけなので、気にしません。
プロットを見直す
手が止まっている理由は、もしかすると設定が定まっていないせいかもしれません。
プロットをきっちり作ったつもりでも、書いている最中にふと疑問がわいてきて、何がおかしいかわからなくてなんとなく筆が止まることが、私はよくあります。
改めてプロットを見直すと、思わぬ見落としがあるかもしれません。
印刷して見直す
ある程度の分量を書き上がっているようなら、印刷して見直してみると、新たな発見があるかもしれません。
紙に印刷すると、画面を眺めていても気づけなかったミスに気付いたりすることがありますが、小説も同じです。
紙に出して、赤ペンを持って、誤字脱字を直したり、考えたことをメモしたりしていたら、ふとアイディアが浮かぶことはとてもよくあります。
違う作品を書く
どうしても行き詰っておかしくなりそうだったら、思い切って違う話を書いてみるのも手です。
絵師さんが、イラストを描くお仕事の休憩にイラストを描く、といったお話を耳にしますが、書き手だって同じことをすればいいと思います。
私は同時進行でいろんな話を書いています。特に、行き詰ったときは、発表するつもりなんてまったくない話をつらつらと書きます。
行き詰る最大の理由を突き詰めると、発表しなければならないから・人に見せなければならないから、なので、誰にも見せるつもりないほうが書けるんですよね。気ままに書いた話のほうが長くなることは大変よくありますが。
そして、誰にも見せるつもりはなくても、書いたら保存はしておきます。何かの拍子に発表してみようと思える……かもしれないからです。かっこよく言うと「ストック」ですね!
ツールを変える
いつもパソコンのワードで書いているなら、違うテキストエディタを試してみるなど、ツールを変えると気分が変わって筆が進むこともあります。
私は、ワードとサクラエディタとポメラを行ったり来たりしています。インターネットを遮断できたほうが集中できるので(せっかく買ったし)ポメラが望ましいとはいつも思っています。
ただ、現代物を書いているときは特に、執筆中にもグーグル検索したくなって結局パソコンを開くはめになることが多く、パソコンで書くことも多いです。
いっそノートに手書きでもいいでしょう。私は思いついた台詞やシーンをノートによく書き散らかして、後からパソコンで整理しています。意外とアイディア浮かびます。
インプットに集中する
どうがんばっても書けないなら、本や雑誌を読むなり、映画やドラマ、アニメを見るなり、インプットの時間だと割り切ってしまいましょう。
小説を書くことには、大量のインプットが必要です。単純に調べものもたくさん必要ですし、世の中にあるコンテンツを知っておくことも重要なインプットです。今人気のあるコンテンツ、もしくは、自分がおもしろいと思ったコンテンツが、なぜおもしろいのか、どこがおもしろいのか分析することは、小説執筆に必ず役に立ちます。
分析がしんどいようであれば、ただ楽しむだけでもOKです。むしろ、何も考えずに読んで楽しめた小説に、あなたが求める「おもしろいもの」が隠れているかもしれません。
元気になったころに思い出して、改めて分析しても良いでしょう。
睡眠をとる
とりあえず何か書くことができない、印刷して見返す気力もない、他の作品を書く元気もないし本を読むのも映画を見るのもしんどい場合、あなたはものすごく疲れています。寝ましょう。
小説を書くのは、大変な重労働です。ものすごく疲れます。アマチュアながら、10本ほど中~長編を完成させたことのある私はすごくよくわかります。ものすごくしんどいです。完成させた後の疲れが尋常ではありません。
だからこそ、この記事に上げたどの対処法もダメだと思ったら、お布団に入って寝ましょう。睡眠時間を削って小説を書いてデビューした話はカッコイイですが、完全に体を壊してしまったら元も子もありません。
私には、仕事で連日夜中まで働き続け、完全に壊れてしまって小説が書けなくなり、本も読めなくなった時期がありました。私の場合、忙しくなったころはシンプルに時間がなくて小説執筆ができていなかったので、壊れたのは執筆のせいではなく2000%仕事のせいですが、無理をしたら壊れるのは仕事でも執筆でも同じだと思います。
あなたも壊れてしまわないように、いつまでも元気に書き続けられるように、疲れたら休みましょう。本当に、休みましょう。
まとめ とにかく書く
小説執筆がなかなか進まないときの対処法をお伝えしてきました。
私は、書く前にも書いている間も書き終わってからも、悶々と考え込んで、「こんなの絶対おもしろくない……」と勝手に自分を自分で貶めているタイプの書き手です。この記事にたどり着いたということは、きっとあなたも同じではないでしょうか。
今ではアマチュアの方々の中にもすさまじい実力者がひしめいていて、「私が執筆などする意味があるのか?」と考えることは数えきれないほどあります。いっそ、書くのをやめてしまったほうがどんなに楽だろうとも思います。
でも、自信がないなりにコンテストに参加してみたら、賞をいただいたり、本にしていただいたりもした経験から、とにかく書いて発表しなければ始まらないことを痛感しています。
自分の判断は当てにならないです。アマチュアだと特にそうです。自信のある作品は結果が出なくて、イマイチと思っていた作品が思いのほか評価していただけることだってあります。
とにかく、書くしかありません。
書きましょう!